昨日は24節の谷雨でしたが全然雨が降りませんでした。谷雨は春の最後の節で、これから雨が増え、だんだん夏になる、といいます。
谷雨から夏の漢方養生法は①気温は安定しない、突然暑い、突然寒い、朝晩は冷え。従って、風邪を予防するために昼に暑くても夏の服には未だ着替えないこと。②雨が降る日が増える環境の影響で体内の水液・湿気も増え、浮腫みと怠さが増え、食欲不振と腹腫れしやすくなるので漢方医学では「健脾利湿」が必要となります。薬食同源の漢方薬である(食品である)長芋、ヨクイニン(ハト麦)、ミカンの皮、茯苓、麦芽などを食べてみてください!
患者さんの事について新患の一人の十代学生は、肥満ですが小学生の時から耳鳴り、頭痛(最近悪化して一日3回鎮痛薬を服用)、夜間頻尿、寝つき悪い、物忘れ、白髪、腰痛などの症状で悩んでいたので、お母さんが当薬局に連れて来てくれました(当薬局を選んだ理由は私のブログだそうで、大変嬉しかったです)。
腎臓を強め新陳代謝を高める漢方薬で、間違いなく体重が減るだけではなく、耳鳴り等ほかの症状も改善されると思います。効果を高める為に食事、運動、睡眠なども教えました。
良くなった方も沢山います。
例えば脳腫瘍を二回手術後、物忘れ、歩行困難の80代の男性は、昨年秋から肝臓・腎臓を強める、全身特に脳の血流を良くする漢方薬を服用して今では歩けるようになり、物忘れも改善してきて、今年は5、6年ぶりに年賀状を手書きしたそうです。今日は車で奥さんと初めて来局してくれましたが、大変元気で顔色も良く笑顔で、歩きや手と目も話も反応が早かったです。奥さんは長年の看病から解放されつつあり、本人より大変喜んでいます。
もう一人の認知症の86才男性は、二月からの漢方服用で記憶力がアップし「昨日のことを覚えていて話せるようになったのよ」と奥さんが笑顔で教えてくれました。
春はもう終盤で桜も桃も散り落ちていますが、新緑も綺麗で魅力的です!心と目を癒してもらい、福島の大自然に感謝!!
写真は今朝の飯坂花桃公園の花桃と西の山の新緑です。皆さんもぜひ大自然に行ってください!