今日は立冬です。
もちろん、これから冬になるという意味ですが、漢方養生法からみると“これから春まで万物は収蔵の状態で休養と生息の時期”として、生活の注意点として次の三つをまず上げます。
★心穏やかに出来るだけ神を身体の中に収蔵する。大きい喜び、興奮、ケンカなどをしないように(笑)、特に夫婦喧嘩は冬には止めましょう。
★出来るだけ早く寝て遅く起きる。また昼には出来るだけ太陽を浴びて沢山の陽気を身体に収蔵する。
★防寒する。特に足、腰、背中です。したがって夜は寝る前に15分~20分の足湯をお勧めします(女性の皆さん、特にミニスカートはやめましょう)。
食事の養生については、レンコン、山芋、白い大根を薦めます。できれば豚肉や羊の肉を入れてネギ、生姜、キノコ類の入った鍋料理をお勧めします。レンコン、山芋、大根は脾臓、胃腸・腎臓を強める効果があります。
ところで今日、患者さんの一人の70代女性は、10/17から漢方服用で毎日のように下痢4~5回、高血圧、咳などの症状がありました。約一ヵ月間の漢方服用で咳や血圧が良くなっただけではなく、なんと(今日初めて告白しましたが)、カニが大好きですが毎回その後は2~3日下痢が続いていたそうです。しかし「実は昨日カニを食べたけど不思議と今のところ下痢はない」と言われました。やはり漢方効果が出ています。
最後に、先週の土曜日も昨日も忙しくてブログを書けませんでしたが、取り急ぎ先日の個人活動を簡単に書きます。
♦落花生を研究しました。ご存じの通り私の故郷、山東省は世界一の落花生の産地で、子供の時から大好きですがスケッチは初めてしました。落花生は殻から実の薄皮まで全て漢方薬です。効能は省略します。
♦目の前の庭にある漢方薬のアケビは熟して、名前の通り開いたので採って食べてスケッチしました。ちなみに皮は料理もできるそうで、来年、食べてみようと思います。枝は漢方薬です。色んな効能がありますが母乳が増えることが一番の効能です。
♦最後に雨と強風の月曜日の朝、野生の梨と棗を収穫しました。棗は最後ですが、梨はまだまだ収穫できます。今月いっぱいかな。