皮膚病の漢方治療法と生活注意点

 22日のブログに書いた(2ヶ月間の漢方薬で8割以上が改善中)の顔湿疹の40代男性をはじめ、皮膚科の治療でなかなか治らない湿疹、慢性蕁麻疹、白斑、アトピ一性皮膚炎、難病の尋常性乾癬、原因不明の皮膚病などは、なぜ漢方治療で完治、或いは著しく改善できるでしょうか?

 漢方医学からみると、皮膚病の外因は「熱、毒、風、湿、邪」などの環境や外的原因(例えば、食べ物、ダニ、虫、菌、塵、花粉など)であり、内因は内臓や血液などの体質と関係しています。

 また、「鼻は肺臓の窓、皮膚は肺臓の表」といわれ、肝臓や腎臓、気血水が「虚弱」になれば、それが様々な皮膚病となって表れます。例えば糖尿病、喘息の方には湿疹や全身の痒みが多く、高齢者の方は冬になると原因不明の痒みが多くなります。腎臓や肺臓が弱くなり、血液にだんだん「毒」が溜まってくるのです。

 皮膚病に対する漢方治療の原則は、内因の「益気養血、滋陰補陽、清熱解毒、除湿」により、内臓を強めて血流を良くし、血液をキレイにすることで皮膚も丈夫になり、湿疹や痒み等もなくなる、とします。よって、漢方治療の「内治」(体の中の内臓と血液から治すこと)が根治の道だと思います。

 皆さんはご存じでしょうか?

 調査によると先進国で日本のアトピー性皮膚炎の発症率は一位、また日本小児科学会の調査で幼児の体を洗い過ぎは子供のアトピー性皮膚炎の原因の一つとされています。

 やはり日本人の生活環境、食べ物、衛生状況はキレイにし過ぎかなと思います。皮つきや硬い物は食べない、毎日体を洗うなどの生活習慣で皮膚は弱くなり、皮膚の炎症、アレルギー反応になりやすくなります。したがって皮つきの物を多く食べる、体を洗いすぎしない(WHOの推奨は2、3日に一回体を洗う)を試してみてください。

 昨日の朝は飯坂温泉の薬王寺を参拝しました。

 様々な大木や老木、芭蕉の詩碑よりも寺の外の人家の柿、ザクロに興味深々となってしまいました。柿の写真を撮っただけでしたが、ザクロは家人から2個いただいたので、笑いながら「今年のザクロは大きくて酸っぱいよ」と言われましたが…食べたら甘くて、酢っぱくて美味しかったです。

 ありがとう、おばあちゃん!

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